競技会よもやま話

今回はじめて、美容室に行って髪を結ってもらいました。
先生に「普段どこの美容室に行ってるんですか?」と聞き出したのです。
自分では絶対に開拓できないであろう、老舗の小さな美容室でした。
小梅には作れない凝ったスタイルにしてもらって満足☆
ちなみにお値段は4000円でした。
触覚みたいなぴんぴんがかわいいでしょ☆
前の晩に行って、「一晩寝ても崩れないように結ってください!」
とオーダーするのがポイント。
朝、スプレーして後れ毛をなでつけるだけなので、
とにかく時間を有効に使えます。
やってみて良かったなーと思いました。
化粧前のすっぴんです。
顔を洗って、化粧水を叩き込んで乳液をつけました。
仮面ライダーを横目に、ぬりぬりして出来上がった顔は…。
こんなかんじです。所要時間20分。
これに、会場で直前に真っ赤な口紅をひきます。
ベースは三善(みつよし)のドーラン、25番です。
商品名はグリースペイント、800円です。
それをスポンジで薄くのばして、上からお粉をかけています。
アイシャドウの色は、ドレスに合わせるのが一般的なのですが、
スタンダードでピンク、ラテンで黒、一級戦でオレンジとばらんばらんなので、
汎用性の高いネイビーブルーにしました。
メイクアップ用品は全て、舞台用ではなく、一般のものです。
チープコスメを中心に…。
まつげはダイソーの、一番毛の多いものです。
競技メイクのまつげとしては、もう少し存在感があってもいいかなと思いますが、
まつげに2000円とか出してられないので、とりあえずはこれで助かってます。
小梅は出番がいちばん最初なので家からメイクをしていきますが、
普通は競技会場で手早くメイクをします。
控え室のようす。
中にはホテルなどで行う競技会もあるのかもしれませんが、
小梅が所属している団体は
大体市民センターや体育館などの公共施設で行います。
大きな特徴といたしましては、男女別になっていないことです。
殿方の面前で着替えるため、
女性はてるてる坊主みたいな謎のマント(?)
を頭からかぶって着替えます。
小梅はそのケープを持っていないので、
ウエストゴムのスカートで代用してみたり、
車椅子用トイレで着替えてみたり。
長丁場なのでシューズ以外にも楽な上履きがあると便利かも。
リーダーさん(男性)は背中にゼッケンをつけます。
このコスチュームは一級戦スタンダード。
黒い蝶ネクタイをしています。
一般のスタンダードは燕尾服(つばめさんのしっぽ)を着ます。
ラテンは結構自由な感じなので、既製服で動きやすいものを着たりもしています。
フロアに出ると、皆さん早速練習しています。
練習の時あまり気合を入れすぎると、周りが見えなくなって
よその人とぶつかったりするので注意!
小梅もアキレス腱のあたりを
ふんだり踏まれたりしました。
接触してしまったときはとにかく即座に謝りましょう。
混んだフロアでも周りと接触せずに、
いい感じで避けながら自分の踊りを踊れることが
上手なダンサーへの第一歩、かも。
一級戦、6組中3位に入賞しました。
3位までに入るとトロフィーがもらえます。
結構上手な人たちが出ていたので、5位くらいかな…と思っていたのですが、
入賞できて嬉しいです。
個人的に上手だなーと思った組よりも順位が上だったので励みになりました。
相変わらず昇級はできませんでしたが、自分としては満足です。
私たちはボディがついているかどうか、という事ではなく、
全体のトーン、グルーヴ感のようなものを重視して踊っているので、
一級戦の審査のアプローチとは違う言語を使っているのですが、
少しずつ評価が形になってきました。
審査の結果は、こんな風に紙に書いて、公表されます。
番号順に表になっていて、順位が書いてあります。
3人のジャッジがいて、それぞれが順位をつけ、
平均で最終的な順位が出ます。
審査の着眼が違うと、当然評価も変わります。
みんな、合格発表の受験生の様に、
紙の前で一喜一憂しています。
スタンダード用のドレスで一枚撮ってもらいました。
観戦していた先輩方に、
「リーダーの姿勢が良くなった!」
「堂々と踊っていた!」
「他人とぶつかっても、動じないから落ち着いて見ていられる!」
と好評でした。
先輩方は目が肥えているし点が辛いのですが、
口々に言われたのできっと進歩しているのでしょう。
ちなみにリーダーの燕尾服さえも、先輩からのもらい物だったりします。
皆さんに可愛がってもらえて、私たちは幸せものです…。
前撮った写真だけど(よく見ると雪景色じゃないでしょ)、
ドレスがよくわかるからまた載せます。
このドレスを着ると成績がよくて、
今回も決勝に進出、5位でした。
どうやらこのケープが功を奏しているようで、
ボディが離れても、隠れてしまって審査員から見えない!
加えて風でケープがなびくので、
もしかしてスピーディーに見えたりすることもあるかも。
これは競技に出てから気づいたことなのですが、
「好きなドレス」と「勝てるドレス」は違う、
ということなのかも。
離れるボディを隠すのにたっぷりのケープ、
おすすめしますよ。邪道ですが。
お昼を食べて、ラテンドレスに着替えました。
顔にはノーズシャドウを追加。
このドレスもまた先輩からのいただきものだったりします。
15年くらい前のドレスなのですが、デザイン自体はシンプルなので
古さを感じさせません。
とにかくこのスパンコールの飾りが豪華で、
遠くから見ても目立つらしいです。
今ではラテンドレスはかなりシンプルなものが多いので、
こんなに手の込んだ飾りはなかなかないわよ、と先生に言われました。
廊下で、出番を待っているところのショット。
ラテンD級は10組も一度に踊ってダンゴ状態になり、
アピールしきれず予選敗退。
審査員に見てもらえなければ点も入らず、当然勝てません。
上級クラスにチャレンジしたC級ラテンは、
チャチャチャ、ルンバ、パソドブレを踊って
6組中5位。
ビリじゃなかったので嬉しいです。
入賞したら受付に行って、トロフィーを入れる箱をもらいます。
小梅たちの競技会では、決勝に進出すれば何位でも
賞状をもらえます。
出番が終ったので、お化粧を落とします。
これから先生方のスタンダード選手権があるので、
観戦しに行くところです。
出番待ちをするプロの先生方。
待つ姿にもなんとなく余裕が感じられます。
先生方がどんなドレスで登場するのかも
また楽しみのひとつであります。
プロ選手権がはじまりました。
青森の3月といえばバリバリ冬なので、
今回は全て東北からの先生方。
全国的にもご活躍の有名な先生もいらして、
プロの迫力ある踊りを観戦出来るのはとても勉強になり、
かつエキサイティングで楽しいひとときであります。
音楽が流れて、これから踊りだすところです。
ひとたび踊りだすと、こんな感じ(笑)。
社交ダンスの楽しさは、誤解をおそれずに言えば
「自分を型の中にはめて楽しむ」ということだと思います。
同一のドレスコード、同一の理論、程度の差はあれ殆ど同一の踊り。
その中に自分を当てはめていって、それでもにじみ出てくる「何か」。
それを人は個性と呼ぶのかもしれません。
芝居なんかやっていると
「個性とは自由であること」
と思いがちですが、
制限された中でこそより個性が際立つという事もありうる、というのは
ダンスを始めてから気づいたことかもしれません。
競技も無事終わり、みんなで後片付け。
静かな体育館に戻ります。
踊りは下手でも、
あいさつをきちんとするとか、
片付けにも積極的に取り組むとか、
そういった姿勢が
良き競技ダンサーを作るのではないでしょうか。

さて、明日からまたレッスン頑張りますか。

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